2021/6/22 日記

今日は友達と久しぶりに銭湯に行ってきた。しめて2年ぶりくらいかもね〜みたいな話をする。久しぶりすぎてお風呂の配置とか忘れていた。サウナに恋い焦がれていたので、今日久しぶりにできてよかった。ネットでプライベートサウナのホテルとか見たけど、ああいうの一回は行ってみたいよね〜。しかし明日も会社なので、早々と帰る。学生の頃は5〜6時間つかっていたのが懐かしい。私は服を着替えるところからスキンケアまで爆速なので(ちゃんとやっていないともいえる)、早めに上がって外の椅子で待っていようと外にでる。出口の椅子はすでに埋まっていた。一様に館内着を着ており、知り合いという感じでもなさそうである。正直混んでいるのは少し嫌だったが、一席空いた場所に座って休憩していると、あるスタッフの男性が慌ただしくやってきた。男性は恐縮した様子で館内着の集団(私含む)に話し始める。「すみません、今日先生がまだいらしていません。電話も通じない状態でして…。実は私もヨガコーチの資格を持っておりますので、本日は私の方で講師を務めさせていただきます。」どうやら館内着の人たちはレッスンのために集まっていたらしかった。飲み込めない表情のまま男性に促されるままに、参加者たちはレッスン部屋へ入っていく。その瞬間、ロビーの方から息も絶え絶え一人のヨガウェアを身に着けた長身の女性が現れる。「遅くなりました…!」一斉に注目が集まる。一方、部屋へ誘導していたスタッフの男性の顔は驚きに歪んでいる。「そんな…馬鹿な…。あのときあの一撃で斃れたはずでは…」「甘いわね、お風呂上がりのいちご牛乳より。貴方の手口なんて読めていたわ。私が来たからには、ここで決着つけましょうか。どちらがこの"千葉県整い組"総長にふさわしいかね…」男性もスタッフ章を投げ捨て、不敵に微笑む。「生徒さんを怖がらせたくなかったんだが…。落花生の湯で時間よりも早く決めてやる」入り口の「男湯」の暖簾が二人の放つ"気"で強くはためいている。私は唐突の展開に固唾をのむ。ファミリー層を抱えるベッドタウンの銭湯で、なにかとてつもないことが起きようとしている…!!

 実際には、ヨガコーチが現れる前に友達の支度が終わって帰ったので本当に一つの称号をかけた熱い戦いが起こったのかは知る由もない。しかし、自分には見えていないだけで、すぐ側にミラクルは潜んでいると信じたい。