2021/11/6 日記

クイーンズ・ギャンビット見終わりました……。好きな作品の最終話付近見たくない病なのですが、意を決して最終話に臨み。中盤も苦しくなる内容ではあったけど、5~7話も苦しく、かつ納得のいく話運びでした。自らの才能をもって孤独に戦ってきたベスが、苦しみながらも周囲の人たちのおかげで少しずつ自分の殻を脱いで強くなっていくのが見ててとても爽快感とうれしさを感じました。安易に恋愛の力で、とかパートナーの力で立ち直りましたってしないところが、彼女自身の才能と力を製作者側が描きたかったのかなとか考えてました。これはとても新鮮で嬉しいことだし、今までの女性の成功者が理解あるパートナーがいる、っていう型にはまっていないことも…。物語の節目で描かれる様々な立場の女性たちとの会話はとても興味深かった。彼女たちと話すとき、ベスがリラックスして話しているような印象を受けました。それは、自分のフィールドであるチェスの好敵手にならないからなのかなと邪推。欲を言えば今後女性のライバルが出てきたときに彼女がどういった関係を築くのか見てみたいな。7話完結なのもちょうどよい長さで進めやすいし、テンポがだれなくていいですね。言わずもがなベスの衣装はどれも素晴らしく、作品を飽きずに楽しめるスパイスの一つでした。作中の「怒りは香辛料だ。使いすぎると感覚が鈍る」という言葉、座右の銘にします。本作品の監督、スコット・フランク監督が作られてるほかの作品も観ようと思いました。