2021/7/16 日記

 今日は1日休みだったので近所の自然公園に散歩に行った。やっぱり1日一回は外に出ないとだめですね、気持ちが…。その公園はきちんと整備された遊具が置かれていたり、土ではなく芝生のゾーンがあったりとご家族に配慮した公園である。一番家に近い公園はそういう明るさはなく、深夜に高校生カップルがたむろしているようなところ(死角が多い公園)なので気分転換に来るにはこちらのほうが適切だ。公園を抜けた先には本格的に自然(木が生い茂っている場所)があるのだが、そこにはこれまで足を向けたことがなかった。なぜかというと虫が多いから、球技をしている子どもがいつもたくさんいるイメージがあったからだ。自然公園ではボールを使った遊びは禁止なので、エリア的にはほぼ同じだが一応「公園の敷地外」のその場所に子どもが集中するのである。今日はふと思い立って奥の自然エリアまで行ってみた。平日の昼間だからか、球技をしている子はだれもおらず、ちらほらと犬を連れて散歩している人を見かけるだけだった。木が生い茂っているので日陰には困らない。持ってきたレジャーシートを広げてボーっとすることにした。持ってきた本を30分ほど読んだ後、何気なくあたりを見渡すと、今いる場所から北、さらに木が密集している場所に水場があるのを見つけた。こんなところに奥地に来たことがなかったので水場があるのを知らなかった。気になったので歩いて水場まで行ってみることにした。近づいていくと、それは小さい池のようだった。古い木の柵で申し訳程度に囲われている。大きさは直径2メートルもいかないレベルで、おまけに水はこの暑さでほぼ干上がっておりほぼ泥に覆われた池の底が見えている。これなら子どもが落ちて溺れるとかはないだろうな、と少し安心しながらもその心もとない水たまりを観察していると、木の柵の下に何やら汚れたプラスチックの板が見えた。もともとはその柵にワイヤーか何かで吊り下げられていたのだろう。今は落ちて枯れ葉や草が隠してしまっていた。かぶさっていた葉を取り除くと、そのプレートには「泥状夫沼」と明朝体で書かれていた。まあなんだこの変な名前は。まるで江戸っ子じゃないか。確かにここはおおよその人には危険な場所ではないかもしれないけど。しかも沼じゃなくてこの大きさは水たまりだし。思わずマスクの下で笑ってしまった。

 ここまでが上司から無茶苦茶な納期の仕事の連絡が来たときに私が返信した「大丈夫です!」が「泥状部です!」になっていたことに気づいたときに浮かんだ回想だった。それではよい週末を…。